鋼鉄の反逆者 事前評価振り返り。
アディショナル前のSTR環境、お疲れ様でした。 今期はミッドレンジロイヤルと聖獅子ビショップが猛威を振るった環境でした。どちらのデッキも高い練度が要求される難しいデッキでしたが、やり込みが結果に繋がる楽しい環境ではありました。
毎度恒例、今回も事前評価の振り返りをしていきます。基本駆け足でいきますが、立ち止まるべきところでは立ち止まっていきますのでお付き合いください。私の事前評価については以前書いた記事にありますので、よければこの記事を読む前にご覧ください。
前提として、今回の僕の評価基準を再度記載しておきます。
- 評価はS~Dの5段階評価。
- 評価基準は、単体性能よりも次環境における採用度・影響を重視する(前記事を書いた段階なので、今環境を指しています)。ただし、飛び抜けて性能が高いカードについては備考するものとする。
- 評価はクラス間で相対的なものとする。つまり、そのクラス( アーキタイプ )が次環境で弱い と予想する場合評価は相対的に低くなる。
もくじ
- ニュートラル
- エルフ
- ロイヤル
- ウィッチ
- ドラゴン
- ネクロマンサー
- ヴァンパイア
- ビショップ
- ネメシス
- おわりに
ニュートラル
概して「ヤバい!」みたいな評価をしたカードはなかったので良かったです。『マシンエンジェル』はさすがに強いやろ〜と思ってS評価にしていましたが、競技シーンではそもそも機械軸のデッキが少なく、採用は必然的に少なくなっていました。また進化軸の『至高の戦神・オーディン』はランクマッチでこそ機械Vをはじめとしたデッキで採用が多くみられていますが、環境が落ち着いてからは採用されるデッキは全くと言っていいほど無くなった印象です。 『火焔の軍神・ヤヴンハール』や『美食天使・エカテリーヌ』など、さすがにD評価は厳しすぎたかな〜、といったカードはありましたが総じて対局に影響はない、ということで大きく外したカードはなかったと思います。 機械タイプのカードはカードプールが増えると評価が変わるカードなので、次弾以降でどれくらい種類が追加されるかというのは今から楽しみです(気が早い)。
- マシンエンジェル(S→B)
- 火焔の軍神・ヤヴンハール(D→C)
- 雷鳴の軍神・フニカル(D→C)
- 美食天使・エカテリーヌ(D→C)
エルフ
機械エルフはやはりダメだった。。。性能の高いカードは多いけれどデッキにはならなそうだな、とどこかで思ってはいたものの案の定でした。そもそもこのクラスのカードの評価、一貫性がなくてあまりいい評価ができていなかったなぁとちょっと反省しています。『マシンランスエルフ』の評価が低いのに、『機械ミノムシ』とか『デュアルフェンサー・クリフト』の評価が高いのはあまり良くなかった気がします(評価基軸的な観点から)。『クイーンセイバー・シンシア』も単体性能は高かったですが、案の定デッキにならず。運営どうにかしてくれ。細かいところの評価はもっと下げたりしたいところですが、キリがないのでこのくらいで。
- デュアルフェンサー・クリフト(S→D)
- 機械ミノムシ(A→D)
- クイーンセイバー・シンシア(B→C)
ロイヤル
『白刃の剣舞』C評価でした。悲しい…。それ以外は概ね悪くない評価だったと思います。ミッドレンジロイヤルがどう考えても強いのはわかっていた上で機械ロイヤルも匹敵するパワーがある、と思っていたので(今でも機械ロイヤルのパワー自体は高いと思っています)全体的には良かった。『グローリー・コア』の評価だけ過大評価気味でしたが、他は悪くないのでは。ロイヤル2本の持ち込みがしたかった…(と環境初期は思ってました 他のクラス意外と強かった)
- 白刃の剣舞(C→S)
- 純鉄の英雄・ヨハン(A→B)
- グローリー・コア(B→D)
ウィッチ
カスカードばっかり押し付けんなよカス!と思っていた時期はありましたが想像していたよりはデッキになって驚きました。『ウィズダム・コア』、『蒼の反逆者・テトラ』が想像していたよりも破壊的なカードで、明確なフィニッシャーがあるわけではなく、20点をじわじわと削りきる玄人向け(風)のスペルウィッチは回していて結構楽しかったです。しかしドローに左右される感覚は大きくなっており、決して環境上位に入れるデッキではなかった印象です。そういう意味で、今回の事前評価の基軸で見ると大きく事故を起こした評価は結果的に少なかったのではないでしょうか。あとやっぱり『滅拳の魔女・マギサ』はカスだった。ALTのパックに入っていたのであれば、まだカードとして機能しただろうに…悲しき魔女の定めですね(適当)。ウィッチ好きなので、また強くなってほしいです。
- ウィズダム・コア(C→B)
- ゴーレムの暴走(B→D)
ドラゴン
『アジ・ダハーカ』『竜剣の少女・アイラ』がいかに偉大なドラゴンだったか、ということを痛感させられた環境になりました。序盤からテンポムーブが強いクラスが多かった今環境において、ランプアップして序盤の盤面を放棄することになりがちなサタンドラゴンは立ち位置が苦しく、また疾走するタイプのドラゴンは『天空の覇者・フォルテ』程度のスタッツでは押し付けるに不十分、となりやすい印象でした。『ドラゴニック・コア』など単体は弱くないカードは多く配られたものの、もう一声、というクラスに止まってしまいました。また『フルメタルドラグーン・バイロン』はアンリミテッドのフェイスドラゴンには相当な強化となったものの、ローテーションでは今ひとつ活躍の場が見られませんでした。
ネクロマンサー
機械ネクロをRAGEに持ち込んでいたプロ選手もいた通り、案外機械ネクロが強いデッキとして機能していたようです。アーカスネクロは相変わらずそれなりに流行していましたが、環境初期に見られた『永遠の花嫁・セレス』はケアされると強くないシーンもあり次第に採用枚数が減っていき、最後は0になっている構築も少なくなかったように見えます。『死の夢の少女』は別に強くないやろ〜wと思っていましたがめっちゃ強かったです。単体性能が高いタイプのカードだったのでここの評価が低かったのは反省点。懸念点はありつつグールに対して高い評価をつけていましたが、懸念点の方が優っていた印象なので高く付けすぎだったなあと思います。全体的に微妙な評価だった。
ヴァンパイア
機械ヴァンプカス!と思っていたのでそれ系のカード全ての評価を下げていましたが、案の定でした。とは言え、ランクマッチでの使用率はかなり高い点、思っていたよりはデッキとして完成されていた点で若干評価を上方修正しても良かったなぁとも思っています。『悪夢の始まり』は案の定強力なカードで、蝙蝠ヴァンパイアを再度競技シーンに引き戻したカードになりました。対して『魔眼の邪神・メデューサ』は環境初期こそ採用がみられたものの、次第に抜けていった印象。
ビショップ
機械軸の天狐に期待していた時期が僕にもありました…。結局ビショップは聖獅子(かチェキババ)を使われることが多く、天狐が使われることはほとんどなかったのでは。哀しき哉。天狐が強いのでは?という前提の評価が多かったので、全体的に甘く評価しすぎた印象でした。
- 希望の女王・リテュエル(A→D)
- 欠落の少女・リモニウム(A→B)
- マシンファルコン(B→D)
- 異端の修道女・メルコット(B→D) 白きレインディア(D→C)
- 鋼腕の修道女(A→C)
ネメシス
ネメシスを使うのであれば人形!とばかり思い込んで環境がスタートしましたが、蓋を開けてみるとRAGEなどではAFの方が結果を残しており驚きました。『機構の解放』はアンリミテッドならバグカードレベルの性能だなぁとは思っていましたがローテーション環境でも活躍するとは思いませんでした。また『機械の加速兵』や『試作機械兵』も十分に強力でした。『トレースアーティファクト』によってエンシェントブレイダー・ダイン』が相対的に強化されていたのを見たときには笑ってしまったものです。
- マーキュリーイージス・シオン(C→D)
- 機構の解放(C→B)
- 秩序の光・シン(B→C)
- オリジン・コア(D→C)
- 機械の加速兵(C→B)
- 試作機械兵(C→B)
- ドールエンジェル・ミーア(B→D)
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございました。次の事前予想の精度を高めるために毎度振り返りをしていますが、今期は機械という新しいアーキタイプが生まれることもあって事前評価はそれなりに難しかった印象です。今回はカードの単体性能ではなく、環境における立ち位置などを重視して評価しました。機械エルフ、機械天狐は強い読みだったのでそれ近辺のカード評価を大きく外した印象ですが、他はそれなりにいい評価ができていたのではないでしょうか。カード個別で見てみるのであれば、『白刃の剣舞』『死の夢の少女』あたりが競技環境に絡むカードの中では大きく予想を外してしまったカードでした。環境を加味したカード評価は環境開始直後のデッキ選択を歪めていたので、今後はまた普通にカード単体の性能ベースの評価をしていこうかなぁと思っています。しかし単体評価なら例えば『蒼の反逆者・テトラ』の評価はかなり高いものになっていただろう、ということもあり、一長一短だったかもしれません。 カード評価とは別で、環境予想をしていく、というのが結構いいかもしれないな〜と思っているので、次弾以降はもしかしたらそういう記事が上がるかも?
今後も事前予想は続けていこうと思うので、よかったら読んでいただけると嬉しいです。また、STRアディショナルのカードの事前評価もしていきますのでそちらもご覧ください!では。